1.跳梁[バッコ]
[跋扈] 悪人どもが思うままにふるまい、はびこること。
2.延頸[キョショウ]
[挙踵] 首を長く伸ばし、つま先立って、遠くを望み見るさま。人の来訪を待ち望むこと。
3.繁文[ジョクレイ]
[縟礼] 規則・礼法などが、こまごまとしていて煩わしいこと。
4.造次[テンパイ]
[顚沛] とっさの場合とつまずき倒れる場合。転じて、わずかのま。
5.彫虫[テンコク]
[篆刻] 詩文を作るのに、虫を彫り、篆字を刻みつけるように、細部まで技巧で飾りたてること。また、そのような技巧に走った内容のない文章。
1.[カレン] 誅求
[苛斂] 人民から税金その他をきびしく取り立てること。「苛求」ともいう。
2.[ショウフウ] 弄月
[嘯風] 風に吹かれ、詩歌を口ずさみながら、月をながめる。自然の風景をめで、風流な気持ちにひたること。
3.[マコ] 搔痒
[麻姑] 物事が思い通りになること。▽後漢の蔡経(サイケイ)が、麻姑という仙女(センジョ)のつめの長いのを見て、かゆい所をかいてもらったらさぞ気持ちがいいだろうと思ったことから。なお「孫の手」は「麻姑の手」に由来するという。
4.[ヘイショク] 夜遊
[秉燭] 人生のはかなさを嘆かず、遊びを楽しむこと。「燭(しょく)を秉(と)りて夜(よる)遊(あそ)ぶ」が書き下し文。
5.[セイセツ] 不食
[井渫] 井戸さらいができて水がきれいに澄んでいるのに、汲んで用いられることがない。才能はあるのに、世に用いられないこと。「井(せい)渫(さら)えども食(く)らわれず」が書き下し文。[易経]
1.因循[コウショ]
[苟且] 古いしきたりにとらわれて、なんでもその場しのぎですますこと。
2.七縦[シチキン]
[七擒] 敵を自分の思いのままにすること。▽三国時代、蜀の諸葛亮が敵将の孟獲を七度逃がしてやり、七度とらえた故事。〔三国志〕 「縦」(ショウ)は「はな-つ」、「擒」(キン)は「とら-える」の意。
3.勇往[マイシン]
[邁進] いさましく、まっしぐらに進む。
4.暴虎[ヒョウガ]
[馮(憑)河] 素手のまま、虎とらの前に立ち向かい、黄河を歩いて渡る。無謀で、命知らずな行動にたとえる。[論語]
5.蒼蠅[キビ]
[驥尾] 凡人が、賢者のおかげで功績をあげること。青ばえでも駿馬(しゅんめ)のしっぽにつかまっていれば、遠くまで行くことができるということ。「蒼蠅、驥尾に附して千里を致す」の略。[史記]
1.[ジクロ]千里
[舳艫] 多くのふねが、前後に連なって進むさま。「舳」は船首、へさきで、「艫」は船尾。
2.[キシ]鮮明
[旗幟] 旗じるしが明らかである。態度・主義がはっきりしていること。
3.[ヒジ]長目
[飛耳] 遠くのことを見たり聞いたりできる目と耳。はや耳と千里眼。転じて、物事を観察するのが鋭敏なこと。
4.[シンレイ]浅掲
[深厲] 川を渡るとき、深ければ着物を着たまま押し切って渡るし、浅ければ裾を持ち上げて渡る。状況の違いに応じて対処法をかえるたとえ。
5.[セッサ]琢磨
[切磋(瑳)] 学問や修養によって、自分をみがきあげる。努力を休まず続ける。
1.風光[メイビ]
[明媚] ※新聞は「明美」で代用するが、慣用になじまない。(明鏡)
2.載籍[コウカン]
[浩瀚] 書物が多いことのたとえ。(類義語) 汗牛充棟
3.兵馬[コウソウ]
[倥偬] 戦争のために、いそがしく落ち着かないこと。(類義語) 戎馬倥偬
4.瑣細[サイジ]
[細膩] 情のこまやかなこと。「膩」は「あぶら(脂)。なめらか。きめ細かい」の意。
5.拳拳[フクヨウ]
[服膺] 胸中に銘記して忘れず守ること。「膺」は「むね(胸)」のことで、「服膺」は膺(胸)に刻んで忘れないこと。